「マイクロソフト」というのは「ワード」や「エクセル」を作ったアメリカの会社の名前です。この会社は、最初は小さな会社だったようですが、現在では多くのパソコンで使われているパソコン用の基本ソフト「ウインドウズ」を作って有名になった世界企業です。
「エクセル」は、最初から縦横マス目がたくさん画面に表示されて、このマス目に数字や文字などを入れていくと、表(ひょう)ができると同時に、自動的に計算もしてくれるという、50年くらい前だったら、夢のような魔法のようなソフトです。
さあ、ご一緒に魔法使いになりましょう!
エクセルって、何ができるの?
「表を作れる」「計算できる」「データ処理ができる」それ以外に「グラフが作れる」「カレンダーが作れる」「アンケートの集計ができる」「住所録が作れる」「見栄えの良い印刷物が作れる」などなど、可能性は無限大です。「こんなことできる?」って聞いてみて下さい。「こんなこともできるの?」と驚く、本当に魔法のようなソフトです。
「セル」って何?
マス目のひとつひとつを、「セル」と呼びます。「セル」というのは、集合住宅の個室のようなものとイメージできるでしょうか。あるいは、蜂の巣の六角形の巣穴の1個分が「セル」です。
この「セル」には、数値、文字、日付、計算式などのデータを入れることができます。
- セルに数字を入れると、右揃えで表示されます。
- セルに文字を入れると、左揃えで表示されます。
- セルに日付を入れると、右揃えで表示されます。
- セルに計算式を入れると、その答えが正確に表示されます。
「行」と「列」について
エクセルの「空白のブック」を開くと、たくさんの「セル」が表示されます。ひとつひとつのセルは、縦横きちんとびっしりと隙間なく並んでいますね。
横向きのセルのつながりを、「行」と呼びます。
縦向きのセルのつながりを、「列」と呼びます。
行の左端には、番号が表示されています。これを「行番号」と言います。
列の上端には、記号が表示されています。これを「列番号」と言います。
列番号は、行番号と区別するためにアルファベットになっています。26番目の「Z列」の次の列は「AA列」になります。
セルの位置は、この行と列の番号を組み合わせて、A列の1行目を「A1」、B列の2行目を「B2」というふうに「セル番地」で呼びます。
🤞列の数は、約1万列もあるそうです。行の数は、(エクセルの場合)なんと約100万行もあります。スクロールバーの▼や▲を押したり、キーボードの矢印キーを押しっぱなしにすると、右端や下端に隠れていて見えていないセルを見ることができます。
実際に入力して、確かめてみましょう。
「A1」に、「123」と入力してみましょう。
エンターキーを押すと、セルには「123」と半角数字で右揃えで表示されます。
「A2」が、アクティブ・セルになります。
入力できるセルはひとつだけです。これを「アクティブ・セル」と言います。
続けて「A2」に「456」、「A3」に「789」と入力してみましょう。
次に「B1」をクリックして、日本語入力ができる状態にして、「あいうえお」と入力してみましょう。2回エンターキーを押して「B2」に「かきくけこ」と入力してみましょう。
🤞1回目のエンターキーは、文字の確定、2回目のエンターキーはセルの入力です。
次に「C1」をクリックして、日付を入力してみましょう。「7/13」と入力してもいいですし、ワードの時にやったみたいに、「きょう」と入力して、変換して今日の日付を入力しても構いません。
計算ができます!
「いち、たす、いち、は、に。」ですね。これをエクセルでは、どう入力するのでしょうか。
エクセルでは、計算式はイコールで始めます。「D1」をクリックして、「=1+1」と半角の文字で入力してみましょう。セルには、ちゃんと「2」と表示されましたか?
👆計算式を入力するときは、必ず日本語入力をオフにして(半角で入力)ください。
計算式で使われる記号も半角で入力します。掛け算、割り算の記号はキーボードにないので、掛け算は「*(星印)」、割り算は「/(スラッシュ)」が使われます。
たしざん | ひきざん | かけざん | わりざん | |
演算記号 | + | − | × | ÷ |
エクセルでの記号 | + | – | * | / |
🤞キーボードの「=(イコール)」は、「-(マイナス)」のキーを「シフトキー」を同時に押して入力します。「+(プラス)」「(星印)」も同様です。ただし、右端にあるテンキーの「+」「-」「」「/」は、シフトキーを同時に押さないで入力できます。エクセルでは、このテンキーを使うと便利です。
では、もう少し複雑な計算をしてみましょう。「D2」に「=24*60」と入力してみましょう。この答えは、「一日は何分でしょう?」の回答となります。「D3」には、「=365/7」と入力してみましょう。「1年は何週ありますか?」
計算式にはセルを含めることもできます。「D4」に「=D2*60」と入力してみましょう。「=」を入力して、「D2」をクリックします(直接「D2」と入力しても構いません)。そのあと「*60」を入力します。「一日は何秒ですか?」