manus(AI)に高市早苗総理大臣の所信表明演説の要旨をまとめてもらった

 manus(マナス、マヌス)は、2025年初頭に新しく登場した中国発の自律型汎用AIエージェントです。

 最初にプロンプトに入力したのは、

「高市総理大臣の所信表明演説の動画を検索して、発言の要旨をまとめてほしい。」

 という一文でした。このタスクは難なく実行されるかと思いきや、manusの回答は、

「ご指定の「高市総理大臣」についてですが、高市早苗氏は現在、日本の総理大臣ではございません。」

 最後の方は、わざわざ太字です(原文のまま抜粋)。manusの情報が古いのか、日本の政治状況をフォローしていないのかのどちらかでしょうか。

 別のタスクで「現在の日本の総理大臣は誰ですか?」というプロンプトを入れてみると、ちゃんと「現在の日本の内閣総理大臣は、高市早苗(たかいち さなえ)氏です。 彼女は2025年10月21日に就任し、日本で初めての女性総理大臣となりました。」と回答してくれました。

 このように与えるプロンプトによっては、正しい情報や結果を得られるかどうかが変わってきます。

 最初のタスクに対しては、下記の動画のリンクを添付しました。

 これについてもmanusは「ご提示いただいたYouTubeのURLは、高市早苗氏自民党総裁選に関する動画」と「所信表明演説」というテロップを無視したものとなっています。

 「架空の総理大臣として行った」という表現も出てきて、manusの頑なな一面も見せてくれています。それでも発言の要旨としては、以下のようにしっかりと簡潔にまとめられていました。約30分の動画であるにもかかわらず、5分〜10分程度でまとめられるのは優秀です。

 最終的には「高市早苗氏の所信表明演説(動画要旨)」というファイル(グーグルドキュメント)にもう少し詳細にまとめられていました。

 プロンプトが不十分だったり、適切ではない場合には求める回答が得られないのは、どのAIにも共通しています。その点でmanusに落ち度があるわけではなく、初期のChatGPTのように明らかに「もっともらしい嘘(=偽情報)」をつく場合も出てきます。その点をAIを扱う側も学んでいく必要があると感じています。

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