- 「迷惑メール」は時代を変えた“古い広告”の姿
迷惑メールという言葉は、もはや日常的になりました。詐欺まがいの内容でも、私たちにできるのは削除か通報くらい。実際に被害が出てからようやく動くのが、現実の仕組みです。
けれど、これは決して新しい問題ではありません。かつて街中に貼られていたチラシや、ポストに投げ込まれていた広告と、本質的には同じ。単に形が「紙」から「デジタル」に変わっただけなのです。結果として、迷惑メールは減るどころか、増え続けています。
- 広告の主役が“情報”を覆い隠す時代
いまのウェブ広告を見ていると、少し違和感を覚えることがあります。
本来、広告は「情報を補う存在」だったはずです。しかし今は、記事の内容を隠してしまうほどの大きな広告が増え、閉じるボタンも分かりづらい。中には、数秒間はどうしても消せない“強制広告”まで登場しています。
しかも、刺激的すぎる内容や、不快に感じる広告も珍しくありません。広告が本来の目的を超えて、「閲覧体験を奪う」存在になってしまっているように感じます。
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- 便利さの裏で、信頼が失われていく
この流れを放置すれば、インターネットもかつてのマスメディアと同じように、信頼を失う未来が見えてきます。
本来、ネットは誰もが自由に情報を発信し、受け取ることができる場所のはずです。しかし、広告の過剰さがその自由を少しずつ侵食しています。
ユーザーの体験を犠牲にしてまで広告を出す仕組みは、長期的には誰の得にもなりません。いまこそ、広告と情報の関係を見直す時期に来ているのではないでしょうか。
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